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VRC Avatar Collection

雑誌 1Dozen Collection 電子版リリース記念! VR Photographer TATAMI氏 × 雑誌編集長Atom_ilalia氏 トークショーを開催しました!

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てんろーちゃん
てんろーちゃん

2月16日、VR雑誌 1Dozen Collection の電子版リリースを記念し、雑誌用の写真を撮影したVR Photographer TATAMI氏と、雑誌編集長であるAtom_ilalia氏の対談イベントが行われました。

コレクション雑誌 1Dozen Collection とは、私たちが主催しているイベント “ランウェイショー 1Dozen Collection” にて紹介されたアイテムをまとめた特別な雑誌です。 この雑誌には、実際のランウェイで撮影された素晴らしい写真の数々をはじめ、各アイテムの詳細な解説や、ここでしか読めないショップのこだわりポイントが掲載されており、大変豪華な内容となっております。 詳しくはこちらの記事をご覧ください。

対談イベントでは、雑誌制作において中心的な役割を果たされたお二人に、それぞれの視点から、制作秘話こだわりなどを語っていただきました。

オープニング

玉水紺さんによる元気なMCにより、快調に始まったトークショー。しかしそこでまさかのトラブル発生!機材トラブルの影響で、Atom_ilalia氏がまさかの天の声として参加することになりました。もちろん対談そのものには全く問題なかったものの、かなり面白い絵面になっていました。「頭の中に直接話しかけてくる」とか言われてましたね。

「本来はこの椅子に座っておられたはずなんです!」

ショーを撮る、誌面に残す:記録の視点 - 印象に残ったシーンや瞬間

最初のトークテーマはこちらでした。

「編集長から見た本誌のこだわりポイントや工夫した点、購入者の皆様にぜひ見てほしい点」を尋ねられたAtom_ilalia氏の話として、「VRの中で読むもの」「ワールドに置くもの」として文字サイズやレイアウト、見た目などをデザインしたという点を挙げていました。

「フォトグラファーの視点から印象に残っているシーンや好きなページ」を尋ねられたTATAMI氏は、“Mirage2000 - ミラージュ2000” のページを挙げていました。あの印象深いアバターの動きやギミック類の、ランウェイ上でのパフォーマンスを、この写真を見ることで思い出せると言っていました。

雑誌編集者の目線:言葉とデザインで伝える - 既存の「リアル」のファッション誌との違い

次は主にAtom_ilalia氏への質問でした。アバターのクリエイターの方々のこだわった点を強調するため、TATAMI氏や本イベントのプロデューサーであるふう氏と話し合いを重ねて写真を厳選したそうです。特に写真のセレクトやレイアウトをこだわったアバターとして、お二人は ”Mirage2000 - ミラージュ2000” や “アニティア-焔華の月狐-”、 “Haysblanks” などを挙げていました。

ショーの感動をどう残す? - 現実のフォトグラフとVR撮影の違い

今度は主にTATAMI氏への質問でした。現実の撮影との大きな違いとして、VR上での撮影はドローンでの撮影が容易であることを挙げていました。実際の有名なランウェイショーと比べても、カメラを固定する必要なく、自由に撮影できるのがVR上のランウェイショー独特の点であり、だからこそ選択肢が多く悩む場面も多いとのことでした。

また、バーチャルフォトグラファーという仕事についても、誰でも写真が撮れるVRChat内において、誰でも名乗れるからこそ、「どこを目指すか」というところで、難易度ややるべきこと、できるようにならなければならないことが変わってくると言っていました。VR特有の事例として、インスタンスに人が多いことや高画質によってかかる負荷によって思うようにシャッターが切れないということを例に挙げていました。

「記録誌」はどう作られる?制作の裏側 - 編集者がぶつかる課題と解決

今度は、編集長のAtom_ilalia氏に対して、制作のより深部に迫る質問がされました。VRChat上のアセットとして雑誌を作る段階で、ギミック制作担当スタッフたちと、入念な動作確認や使いやすさに関する議論を行ったことを明かしていました。

カメラマンの目線:一瞬を切り取る - ランウェイ撮影の難しさと面白さ

ランウェイ撮影の楽しい点として、リハーサルやゲネプロにおいて、実際にランウェイでパフォーマンスを行うモデルさんなどと縁起や演出に関して話し、試行錯誤する点を挙げていました。

読者に伝わる撮影については、アバターの持っている本来の魅力を見せるために、あえてアングルを水平で撮ったり、編集時に手を加えすぎないことなどを気をつけていると言っていました。

また、VRならではの問題として、貫通の修正を挙げていました。私も一応編集部の末端の人間として写真を厳選する話し合いに参加する機会があるのですが、貫通のチェックや修正はとても大変そうです。卓越した技術で普段から修正を行われているTATAMIさんをAtom_ilalia氏は称賛していました。

ファッションと記録のこれから - デジタル時代のファッション誌の価値

次のトークテーマとして、こちらが提示されました。

Atom_ilalia氏は「デジタル時代のファッション誌」について、「物として集めていく」時代から「みんなで見て楽しむ」ものに変わりつつあると発言し、そのような楽しみ方をしてほしいことや、制作サイドにどんどん感想を聞かせてほしいことなどを言っていました。

TATAMI氏は、今後のVR関係のファッション誌の文化について、さらに広げていくための課題として、デザインできる人の不足や、権利関係のあれこれなどを挙げており、それらがクリアになっていくことで加速度的に広がっていくだろうと言っていました。

また、二人はこれからもっとさらにいろいろなジャンルのファッション誌が出てきてほしいということで同意していました。

これからの制作に向けての意気込み

最後に、二人が今後の意気込みを語りました。

Atom_ilalia氏は、紹介するアイテムを、各アイテムの持つ世界観をより伝えるため、編集や写真の選び方に気を使い、さらに魅力的に見せたいと言っていました。また、特集記事などを組み、情報としての価値も高めたいとのことでした。

TATAMI氏「がんばります!

「がんばります!」

現在制作中の Col.2 も含め、今後もイベントが続いていく上で、アイテムが持つ本来の魅力を更にパワーアップさせて伝えられるような雑誌にしていくとのことでした。

1Dozen Collection Col.1 同時視聴

トークセッションが終了し、1Dozen Collection Col.1 の動画をみんなで視聴しました。ゲストのお二人とMCの玉水紺さんによる副音声ありの視聴は、様々な裏話を聞くことができて、とても貴重な体験でした。

アフター 1Dozen Collection Col.2 上映

同時視聴後は、アフターの時間になりました。アフターでは、機材トラブルを解決されたAtom_ilalia氏も合流し、 Col.2 の動画をみんなで視聴したり、Col.2 で紹介されたアバター作品の試着や、参加者とゲストの皆様の交流、またプロデューサーのふう氏とディレクターのむってぃー氏によって恒例のバーが開店するなど、和気あいあいとした雰囲気で楽しい時間を過ごしました。

「今日はドリンクの提供はありませんよ」

終わりに

ここまで読んでいただいてありがとうございました。 本記事では紹介しきれなかった、お二人のトークや裏話などもいっぱいございますので、ぜひこのトークショーを、動画で楽しんでみてください。対談の動画は後日、公式YouTubeチャンネルから公開される予定です。ぜひチャンネル登録をしてお待ちください!

1Dozen Collectionの電子版雑誌や、現在制作中の Col.2 の雑誌、3月末に開催予定の Col.3 など、これからも進歩を続ける本イベントを、どうぞよろしくお願いいたします!

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!